南尋公さん(運命学研究家、日本易学連合会参与)

    

陰陽五行に基づいた運命学 悩める人のために役立てたい

中国から伝わった陰陽五行を起源としている四柱推命。自分の運命を知り、人との関わりや人生の指針にもできると、リビングカルチャー倶楽部でも人気の講座。
講師の南尋公さんに、生活と陰陽五行の関わりを教えてもらいました。

講師 南尋公(みなみひろこ)さん
京都府出身。高校卒業後、姓名判断、家相、手相などを幅広く学び、独立。鑑定歴約40年の経験を生かして、リビングカルチャー倶楽部で講師を務めるかたわら、15年間、ラジオ番組の占いコーナーを担当。公益社団法人日本易学連合会参与としてアドバイザーも務める

学問として奥が深い四柱推命 相手の心をくみながら伝えて

古事記や寺社など幅広い観点か
ら四柱推命について講義。
趣味のために通い始めて、
より深めたいと続ける受講生も
多いそう

 「若いころから、人の宿命や運の巡り合わせに興味がありました」と話すのは、運命学研究家として、リビングカルチャー倶楽部で講師を務める南尋公さん。持って生まれた宿命だけでなく、開運についてもアドバイスするために、易学、九星気学、方位学など、さまざまな知識を身につけました。
 「四柱推命は、中国の陰陽五行を土台とした運命学の一つ。多くの先人たちが研究し、体系的に積み上げてきた奥の深い学問です。相手の心をくみながら伝えていかなければならないので、いくつになっても学ぶことはつきませんね」と話します。
 陰陽五行思想は、日本人の暮らしに根づいていることも多く、冠婚葬祭をはじめ、茶道や華道、おせち料理の食材にも関わっているそう。「万物は木・火・土・金・水の5種類からなるという考え方で、五色の食べ物をバランスよく食べると、五臓に良いとされています。献立のヒントにもなりますよ」


「九星気学教室」こちらの講座のアピールポイントは?

 日本でもよく知られている「九星気学」は、生まれ年で9種類に分類し、運勢、家相、相性を見たり、旅行や引っ越しなどで良い方位を導くのに使われます。未来を予知して積極的に動くことで、「避凶・来福」を目指しませんか。基礎から実践まで、活用法を楽しく教えます。



五行思想の豆知識
 韓国料理「ビビンパ」も「木火土金水」の五行思想に基づいた五つの味と五つの色で構成されています。ちなみに土はゴボウ、木は小松菜など。

「占い」用語教えます
筮竹(ぜいちく)…易者が占いに使う50本の竹ひごのような道具。ジャラジャラという音に集中することで雑念を払う効果も。
算木(さんぎ)…6個の小さな木片で、真っ黒な面は陽を表し、ほかの面は陰を表す。易者が筮竹を使うときに、結果を記録するメモ代わりにも使われます。
九星気学…日本でもよく知られている占術。生まれ年で9種類に分類して、運勢、家相、相性などを導くほか、旅行や引っ越しなどで良い方位を見るのにも使われます。