美帆秀映さん(墨彩画)

    

感じた色を自由に表現 描く喜びを伝えたい

 墨彩画とは、水墨画に彩色をした絵のこと。リビングカルチャー倶楽部で水墨画と墨彩画講師を務める、美帆秀映さんが、枚方教室で開講中の墨彩画の講座は、色彩の美しさで人気です。その魅力を聞きました。

「基礎から学ぶ墨彩画」 講師 美帆秀映(みほしゅうえい)さん
吹田市在住。國際書画連盟常任理事。新生水墨画「毬那会」代表。京都墨彩画壇常任理事。関西扇面芸術協会専務理事・大阪支部長。日本美術家連盟会員。マドリッドでの個展を含め個展を52回開催。文部科学大臣賞、法務大臣賞など、受賞多数。12月に画集「水墨画墨彩画 四季映ゆ」出版(秀作出版)

水墨画に打ち込むことで心が折れそうなときも元気に

初心者でも描きやすいハガキ絵も
指導。Tシャツ、うちわ、扇子など、
生活に密着したものにも挑戦

 「42年間続けてきた水墨画は、私の人生そのものです。心が折れそうなときも、水墨画に打ち込むことで立ち直れました」と語る美帆秀映さん。幼稚園の頃から水彩画と油絵を習っていた美帆さんが水墨画と出合ったのは、小学生のとき。「母が習っていた日本画・水墨画を見て、いつかは母のように描きたいと憧れるようになったんです。結婚後、2年間のアメリカ生活で、日本の伝統的な水墨画を伝える喜びを知りました」と話します。
 今まで続けてこられたのは、「助けてくれる人との出会いや励ましのおかげ」と美帆さん。「神戸の中華街で写生をしていたときに、東京の酒造会社社長から声をかけられたことがきっかけで、紹興酒のラベルデザインを頼まれたこともありましたね」。現在は、水墨画や墨彩画だけではなく、三原色の水彩画など、幅広いジャンルの作品を集めた個展を開いたり、書家とのコラボ展を開いたりも。風景や花のほか、現代女性なども美しい色彩で描きます。
 枚方教室の「基礎から学ぶ墨彩画」では、「構図の組み立て方、にじみ・ぼかしなど、実践的な描き方を教えるので、皆さん上達が早いですよ。自分の感じた色を自由に表現していく楽しさを、伝えていきたいですね」。



「風薫る」10号軸


「月夜に」 23.4cm×57.8cm 小軸


「ある街の酒屋老舗」 F20