石田豊人さん(英語DE京都ガイド)

    

英語で伝える京都の魅力 thank youの言葉がうれしい

 リビングカルチャー倶楽部枚方教室の「英語DE京都ガイド」は、京都の文化や名所などを英語で案内することを目指す、人気の講座です。講師の石田豊人さんに、おもてなしの心を聞きました。

目にも鮮やかな朱色の社殿が特徴の平安神宮は、外国人にも人気のスポット
※Webでは知っておくと便利な英語のフレーズもアップされています

「英語DE京都ガイド」 講師 石田豊人(いしだとよひと)さん
平成16年度の通訳ガイド試験(英語)に合格し、平成17年から通訳ガイド(現在は全国通訳案内士)として、関西地域を中心に、全国をガイド。実用英語検定1級、京都検定1級合格。趣味は、授業の下調べを兼ねて、神社仏閣と博物館・美術館巡り。

案内して気づいた伝統の意味 手助けしたいという心が大切

京都の有名な社寺や名所で現地研
修も実施。英語や京都の知識はも
ちろん、〝もてなしの心〟も学び
ます

 「英語DE京都ガイド」で講師を務める石田豊人さんが、英語に興味を持ったきっかけは、10代のころに出合った、クイーンなどの洋楽や洋画だそう。大学生のときに国際交流のボランティアで外国人に京都を案内するうちに本格的に英語を勉強し、「京都生まれで京都育ちなのに興味のなかった社寺や名所に興味を持ち、日本の良さを認識するようになりました」と石田さん。大学卒業後は公務員の経験を経て、全国通訳案内士の資格を取得し、京都、鎌倉や広島など、全国で外国人観光客向けのガイドをするように。現在は、京都や大阪のカルチャーセンターで、英語で京都を案内する方法を教えています。
 「授業では、道案内の方法のほか、鳥居はなぜ朱色? こま犬の意味は?など、外国人観光客に伝えると喜ばれる、日本の〝なぜ〟も学びます」。石田さんの綿密な下調べによる手作りの資料は、受講生にも好評で何年も通っている熱心な生徒も。
 「メジャーな場所以外にも関心を持つ外国人観光客が増えてきました。間違えても、身ぶり手ぶりでもいい、困っている人を助けたいという気持ちが大切です。少しでも京都の良さが伝わって、thank youと言ってもらえたらうれしいですよね」と話します。


知っておくと役立つフレーズ

Buddhist temple  Shinto shrine…私たちは、”shrine”=神社(神道)、”temple”=お寺(仏教)と思いがちですが、そうとは限りません。⇒最初に、お寺であれば、「This is a Buddhist temple.」、神社であれば、「This is a Shinto shrine.」と伝えましょう。

Do you need any help?…地図を片手に困り顔の外国人観光客を見かけたら、このように尋ねてみましょう。にこやかに、優しく声をかけることが大切です。

Let me show you the way on your map. …地図を使って説明すると、分かりやすいですね。「あなたがお持ちの地図で(行き方を)お教えしましょう」という場合に便利なフレーズです。この時、「教える」の意味で、teachはお勧めできません。 一般的にteach はもっと専門的なことを教える場合に用います。

I’ll walk you there.(そこまでお連れしますね)…もし、余裕があって、その場所まで一緒に行って案内する場合に。「I was just going there myself.」(ちょうど私もそこへ行くところだったんです)などの表現がお勧めです。