vol. 05 栗林美智子さん(トールペイント)

    

家具や雑貨がアートに変身 トールペイントで生活に彩りを

ヨーロッパからアメリカに伝わり、世界に広まったトールペイント。
木や布、ガラス、陶器など、さまざまな素材に描けて、初心者でも完成度の高い
作品を作れることからリビングカルチャー倶楽部枚方教室でも人気の講座。
講師の栗林美智子さんに、楽しさや奥の深さを教えてもらいました。

「お洒落な! トールペイント入門」講師 栗林美智子(くりばやしみちこ)さん
大阪市出身。atelirViolet(アトリエ・ヴィオレ)主宰。日本デコラティブペインティング協会(JDPA)講師会員。トールペイント歴約30年。その奥深さに魅了され、幅広い技法を学ぶ。自宅アトリエやカルチャー教室で100人以上の生徒に指導しつつ、自らの作品でも海外でコンテストに入賞するなど、トールペイントアーティストとして高い評価を受けている。

図案を転写して彩色 初心者でも始めやすいアート

ズラリと並んだアクリル絵の具。
色の種類が豊富で、初心者でも
色づくりに失敗しないのも手軽さの理由

 「トールペイントは、アクセサリーから家具まで、身近にあるあらゆるものに描けるので、暮らしが華やかになります」と話すのは、リビングカルチャー倶楽部枚方教室などで講師を務める栗林美智子さん。自宅では、洗面所の壁、キャビネット、鏡台、スイッチのパネルなど、至る所にアートが描かれ、家全体が作品のよう。
 失敗しても、乾く前なら修正することが可能。図案を転写して彩色するので、初心者でも完成度の高い作品ができると、20年ほど前から日本でも人気に。「わかりやすい塗り方の手順書もあり、いわば大人の塗り絵(笑)。初めてトールペイントに出合ったとき、デッサンしなくていいという手軽さに、感動しました(笑)」  講師をしながらも作品の制作を続け、海外のコンテストに何度も入選。文化交流展などからも招待を受けています。
 「速乾性や耐水性に富んだアクリル絵の具の特性から、ネイルアートやDIYに応用されるなど、奥の深さも魅力です」


奥深く、長く続けたくなる世界 10年以上通う受講生も

受講生はさまざまな作品の制作に
取り組んでいるので、
指導はほぼマンツーマンで行われます

 「講座では、お正月飾りに使える和風のデザインにトライしたり、布、木、ガラスなど、さまざまな素材に作品を描いたりと、幅広いジャンルに取り組んでいます。トールペイントの世界へのきっかけになれば」
 多彩な内容に、10年以上通い続ける受講生もいるそうです。
 「家庭や職場と違う、もう一つの居場所のように感じてくださっています。和気あいあいとした雰囲気で初参加の人もすぐになじんでいますよ」と笑顔で話す栗林さん。筆の使い方やアクリル絵の具の扱いに慣れたら、家具など大きな作品に取り組む受講生も。
 「〝絵心がないから、アートなんて無理だわ〟という人こそ、塗り絵感覚で始められるトールペイントにチャレンジしてほしい。自分の作品で生活を彩れるって楽しいですよ」


トールペイント基礎知識

アクリル絵の具…ホームセンターなどで入手可能。メーカーごとに200種類以上も色数があり、混色しなくても思い通りの色が見つかります。

ペーパーパレット…アクリル絵の具は乾くと洗っても落ちないので、水を通さない紙でできた使い捨てパレットを使います。

トレーシングペーパー…本やテキストから図案を写すときや、素材に図案を写すときに便利なペーパー。

フォーフィニッシュ…大理石や木目などの柄に似せて描く技法。応用してDIYやリフォームの現場で使われることも。

アンティーキング…作品をあえて年代がたった古い感じに仕上げる技法。