vol. 03 小嶋一郎さん(京都観光)

    

おもてなしの心で京都を案内 学んで、見て、深い魅力の発見を

京都市から任命された「京都観光おもてなし大使」でもあり、
リビングカルチャー倶楽部枚方教室の現地講座で講師を務める小嶋一郎さん。
歴史豊かな寺社仏閣の宝庫、京都で、その魅力を教えてもらいました。

新春の恒例行事「蹴鞠はじめ」の舞台でもある、下鴨神社の「楼門」前で。
小嶋さんの左胸には、「京都観光おもてなし大使」のラペルピンが

学んで見る「蹴鞠はじめ」 講師 小嶋一郎(こじま いちろう)さん
大阪府出身。同志社大学卒業。京都市内のホテルや京都府庁、文化財関係の財団法人に勤務後、独立。2011年、京都市の〝京都観光おもてなし大使〟に就任。「京都検定一級」を持ち、〝宣京師〟〝仏像ソムリエ〟として講演・現地案内などで活躍中

寺社からパワースポットまで 幅広い視点で魅力を伝える

同志社大学のキャンパス内にある
重要文化財を案内。
メモをとりながら解説を聞く
参加者も多数

 市内だけでも2000近い寺社がある京都。世界中から観光客が集まる古都の「京都観光おもてなし大使」であり、リビングカルチャー倶楽部で現地講座の講師を務める小嶋一郎さん。京都の歴史や文化、歳時記などの深い知識をもとに街を巡り、受講者にその魅力を伝えているほか、寺社や仏像、パワースポットから、京都らしいスイーツ、ランチまで幅広いジャンルの講演活動も行っています。
 小嶋さんの「おもてなしの心」は、京都のホテルや府庁勤務時代、海外のプレスに向けて、京都をPRする仕事を経験したことから培われたもの。「相手の求める内容に応じて、どうすれば京都の魅力が伝わるかを考えて、コースを企画する。〝おもてなし〟のスタンスは、講座の内容にも生かされていますね」


由来や歴史を知ってから現地講座でより深く楽しんで

「下鴨神社境内の茶店では、
140年ぶりに復活した名物
〝申餅(さるもち)〟も
楽しめますよ」と小嶋さん。
ちょっとした知識があれば、
寺社巡りの新たな楽しみに

 ここ数年、京都観光に求められる内容が変わってきたと小嶋さん。
 「例えば、秘仏御開帳や冬に多い大根焚き(だいこだき)など、普段は見られないものや経験できないことなど、よりディープな体験が求められるようになりました。それに応えるためにも、幅広い知識を身につけなければ」。本や資料で知識を得るだけでなく、街に出て、寺社の関係者や地元の人との会話から情報を得ることも大切にしています。
 外国人観光客に接することも多い日々。「鳥居をくぐるときに一礼する、家の前をほうきで門掃き(かどばき)するなどは、京都に住む人なら当たり前の習慣ですが、外国の人には興味深く感じてもらえるようです。奥深い京都の街。まだまだ伝えたいことはたくさんあります」
 1月には、リビングカルチャー倶楽部が企画する現地講座「学んで見る蹴鞠(けまり)はじめ」(4日)、「都七福神 萬福寺普茶弁当と東寺初弘法」(21日)も予定されています。小嶋さんの現地解説で、より深い楽しみ方ができそうですね。


京都の冬の風物詩

〈年末編〉大根焚き(だいこだき)…12月は千本釈迦堂をはじめ各所で、お釈迦様に感謝するという意味も込められた「大根焚き」が行われています。大根は、有料でふるまってくれるところも。

〈年始編〉○○はじめ…下鴨神社の「蹴鞠はじめ」以外にも、八坂神社の「カルタはじめ」、北野天満宮の「そろばんはじき初め」など。新年は京都で「はじめ」巡りもいいですね。

小嶋さんオススメの冬の京都
 大徳寺(京都市北区)、南禅寺(京都市左京区)など禅宗の寺は、冬の〝凛〟とした空気の中でこそ、枯山水の美しさが楽しめます。また全長4㎞、2時間かけて稲荷山をめぐる、伏見稲荷大社(京都市伏見区)の「お山めぐり」も、この時季なら体が温まり、程よく楽しめます。帰りにいただく甘酒も格別。

■現地講座 小嶋さんが案内する

「学んで見る 蹴鞠はじめ」

 下鴨神社で行われる「蹴鞠はじめ」の歴史や見どころを学んだあと、間近の有料観覧スペースから見学。昼食は京都大学医学部の芝蘭会館内レストラン「しらん」で洋風ランチを。※定員30人。
<日 時>1月4日(木)11:00~15:00
<受講費>8000円(昼食、拝観料含む)

「都七福神 萬福寺普茶弁当と東寺初弘法」
 六波羅蜜寺や萬福寺などを参拝し、中国式の精進料理「普茶料理」の弁当を賞味。※定員20人。
<日 時>1月21日(日)10:00~15:15
<受講費>8000円(昼食、拝観料含む)