vol.13 春日豊爽鶴さん(小唄・三味線)

    

声の余韻を楽しむ小唄、まずは気軽に始めてみて

 三味線のつま弾きを伴奏に、情緒を込めて歌う小唄は、粋な習い事で憧れますね。リビングカルチャー倶楽部枚方教室で「小唄でヴォイストレーニング」の講師を務める春日豊爽鶴さんに魅力を聞きました。

「小唄でヴォイストレーニング」 講師 春日豊爽鶴(かすがとよそうかく)さん
ストリート系音楽の2人組ユニット「smile39」として2008年メジャーデビュー。2010年解散後、小唄の師匠・春日とよ美爽さんに出会い小唄を始める。財団法人春日会小唄春日流師範。小唄教室「和のおけいこ 小唄庵」代表。ボイストレーニング教室「発声屋」代表。国立文楽劇場に出演するなど活躍中。

大切なのは〝粋と色気〟伝統芸能の入り口になりたい

発声法を基礎から学び、三味線の
生演奏に合わせて合唱。わかりや
すい説明に熱心に耳を傾ける受講
生(小唄でヴォイストレーニング)

 「日本一気軽な、伝統芸能の入り口になりたいんです」と話すのは、「小唄でヴォイストレーニング」講師の春日豊爽鶴さん。ミュージシャンだった春日さんが小唄の師匠と出会ったのは8年前。「ゆったりと静かに歌い、その歌声の余韻、音のない空間を楽しむという、ポップスとはまるで違う世界にひかれました」。その後、小唄や三味線を学び、今では国立文楽劇場などの舞台でも活躍中です。
 「小唄は、お伊勢参りなど、1曲が2~3分と短く、実は初心者でもすぐに歌えるのが魅力。人生のはかなさ・寂しさ、恋心などをつづる曲も多いので、テクニックだけじゃだめなんですよ。大切なのは〝粋と色気〟。例えばどこかに出かけるときにも、いつもと違う道を通ってみるとか、一見無駄に思えるような遊びや人生経験によって、粋や色気は生まれます」
 受講生から、「漫談を聞いているよう」と言われるほど、講座は終始笑い声が絶えず、明るく楽しい春日さんですが、ひとたび歌い始めると、その艶っぽさに驚かされます。11月からは、三味線の講座もスタート。「サッカーや野球のように身近に触れられる環境を作り、邦楽をもっと広めたいですね。難しそうなんて思わず、友人に会いに来るつもりでぜひ」。